日本の魅力を再発見する方法
カテゴリ:インバウンド 海外ビジネスのヒント
関東地方でもやっと梅雨が明けました。
暑い日が続いております。
先週は出張していたため、コラム更新を一週お休みしました。
新しいビジネス準備のためまた四国(徳島)に行っていました。
最近すっかり徳島にはまっております。
本日は出張中に気がついた
アウトバウンドビジネスにもインバウンドビジネスにも
役立つお話をいたします。
それは日本には「隠れた宝があふれている」ということです。
徳島と聞いて、みなさんは何を想像されるでしょうか。
徳島を少し知っている方であれば
「すだち」が浮かぶかもしれませんが、
ほとんどの方は、徳島と聞いても
何も知らないでしょう。
(徳島県民のみなさん、ご免なさい!)
私のイメージもそんなところでしたが、
ここ数ヶ月で何回か現地を訪れると
山を中心とした素晴らしい自然、
おいしい食事、人懐こい現地のみなさんの人柄にすっかり魅了されました。
例えば、都会に住む私は、
吉野川をぼーっと見ているだけで癒やされます。
ところで、東京には遙かに及びませんが、
徳島にも外国人観光客は訪れています。
四国には「お遍路」があり、
お遍路を実行する外国人もいるのです。
お遍路は全長で1400キロメートルもあり、
弘法大師が歩いた四国四県八十八カ所のお寺を
歩いて回る巡礼です。
1400キロもあるので1日、2日では歩いて回ることは不可能なため、
外国人の方は何度も日本を訪れ、何回かに分けて踏破するようです。
航空機チケットの費用だけでも相当な額になってしまいます。
もちろん、そこまで熱心な観光客の絶対数は少ないのですが、
外国人、とりわけ成熟した国である「西欧諸国からの観光客」は、
日本のこういった伝統的な宗教、文化、風習に大きな魅力を感じるのです。
また、ある山あいの民宿の主人の話によると、
徳島市在住のネパール人のなじみ客がいて、
そのネパール人は、一日、宿から徳島の山を見ながらぼーっと過ごしているようです。
その宿の主人は、長年地元の山で生活してきたため
その魅力があまりにも当たり前になってしまい、
ネパール人の山での時間の過ごし方を見て、
改めて山の魅力を認識したと言っていました。
「お遍路」も「山」も、昔から徳島にあるものなので、
地元の人はあまりにも当たり前になってしまい、
その魅力を見失って、その良さを外部の人にうまく伝え切れていないということです。
これは大変もったいない話です。
八十八カ所を巡るお遍路まで行くと、
外国人には(日本人にも)ちょっとハードルが高いかもしれませんが、
例えば「七夕」「お月見」「七五三」など
身近な行事も、外国人にはエキゾチックで、
その背景をきちんと説明してあげるとワクワクする行事・体験になると思います。
今、世界中の人が求めているのは、「モノ」より「エクスペリエンス(経験)」です。
みなさんも、過去楽しかったことを思い出せばわかると思いますが、
「車を買った」とか「家を買った」という消費の経験より、
本当に楽しかった、感動した瞬間は、
「あの海岸でみた夕日の美しさ」など、「経験」のはずです。
経験は二度と出来ず、何ものにも代えがたいですからね。
お客様に経験をしていただくためには、まず情報発信が重要です。
身近な産物、行事、文化を見直し、
外国人にわかりやすく情報を発信することで
まだまだ日本の魅力を伝える余地があることを
今回の出張でも強く感じました。
(編集後記)
徳島県(四国全体)でイノシシ、猿、鹿など
野生の動物が畑やたんぼを荒らして農家のみなさんは大変困っています。
農民が高齢化し、自分で対応できない、
またそれらを駆除する猟師も高齢化のため
数が減少し動物の勢いが増してきているのです。
少子高齢化の波は、こういった部分にも大きな影響を及ぼしており
四国では農業が一大産業なので、生活に直結するためその影響は深刻です。
商品・技術 海外大ヒット化コンサルタント
フォワード・インターナショナル株式会社
代表取締役 山本利彦
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