賢いエアビー活用法
カテゴリ：インバウンド 海外ビジネスのヒント 海外情報
関東ではいよいよ本格的な梅雨となってきましたね。
じめじめは嫌ですが、恵みの雨ですね。
さて、以前私の父親の故郷の実家が徳島県にあるというお話をしました。
その父の実家にからみ、空き家を利用して
外国人観光客をターゲットにした
インバウンドビジネスを仕掛ける計画をしておりまして、
先週現地視察のため徳島県まで出張してきました。
その際に、
初めて今はやりの民泊・エアービーアンドビー（Airbandb)
を利用してきましたので、本日はそのお話をいたします。
【参照】以前の投稿
エアービーアンドビー（以下略してエアビー）とは
今、話題になっている民泊紹介サービスのことです。
簡単にいうと宿のオーナー（部屋のオーナー）とユーザー（旅行者）が
そのサイトを介して出会うマッチングサイトです。
皆さんよくご存じの「楽天トラベルの民宿版」といってもいいでしょう。
オーナーは自分の部屋や建物をサイトに掲載し、
それを見た旅行者がサイトを使って予約をします。
楽天トラベルと大きく違うのは、
このサービスはアメリカの企業が運営しており、
世界中で展開され、日本の宿でも外国人が利用するケースも多いということです。
今回私が利用した香川県の小さな田舎町の宿でも、
外国人の利用者が2-3割もいるとの話でした。
宿泊料金はクレジットカードで前払いとなり
エアビー社が一旦預かり、
一定の手数料を差し引いて宿のオーナーに支払われます。
オーナーも旅行者も、身分証明書を事前に提出することを求められ、
宿泊後には双方向にマナーや宿のクオリティを評価する仕組みがありますので
信用力はある程度は担保されるとみてよいでしょう。
料金は1泊3千円から1万円程度です。
値段は場所、部屋の広さによりますし、1軒丸ごと借りることもでき
その場合は田舎でも1泊1.5万円くらいチャージする宿もあります。
（1.5万円と聞くと高いと思うかもしれませんが
4-5部屋ある家を丸ごと借りることになりますので
ホテルを家族全体で3室借りることを考えると安くなります）
今回私が宿泊したのは、
徳島県と香川県の境、東かがわ市にある
「引田」という小さな港町にある宿でした。
その宿はもともと企業の研修施設だったらしく
部屋は5部屋あり、水周りを含め独立性は維持されていましたが
これは希で宿の水周りは共用となるケースがほとんどです。
マンションの一室を貸すというような場合は当然水周りも独占できます。
今回は1泊5300円でした。（素泊まり）
5部屋のうち3部屋に客がいたようですが
顔を合わせることもなかったです。
マネージャーが一人で運営しており、
そこに寝泊まりしているようでした。
民宿スタイルなので、マネージャーとは気楽にお話ができますし
事前にお願いしておけば、2千円ほどで夕食の準備もしてくれるようです。
（キッチンも貸してくれますので自炊も可能）
宿は海沿いにあり、そこの景色はこんな感じでした。
潮のにおいがしてゆったりしたとてもいいところでした。
今回初めてエアビー宿泊をしてみて、
エアビーには以下のような利点があると考えます。
１．経済性
安い。
このポイントは大きいです。
素泊まりで5300円でしたが、独占できる部屋はベッドルームと居間の2室ありました。
タオル、洗面用具、シャンプーなどのアメニティはほぼ全て揃っていました。
二人で泊まれば一人約3500円の部屋です （一人の追加が2000円となる）
2．利便性
食事、飲み物などを自分で作りたい人には、ホテルよりはるかに便利。
地元の食材を買い込んで鍋などもすぐできる。
（ほとんどの宿は調理道具、お皿などを準備している）
洗濯機などもあります。
3．柔軟性
ホテルと違い、
厳しいルールはなく最低限のマナーを守れば非常に快適に生活できる。
例えばオーナーが駅まで車で迎えにきたり
見送りをしてくれたりして柔軟性が高い （むろん無料です）
4．コミュニティ
宿泊者同士の交流ができる。
今回私は疲れていたこともあり、
自分の部屋からほとんど出ませんでしたが
国際的な交流の場所ともなるので、世界中の人と出会うチャンスがあります。
5．フレッシュな情報
地元の観光情報、グルメ情報を容易に入手できる。
宿のオーナーは地元のひとなので地元の情報はその人に聞けばすぐゲットできます。
旅行雑誌などよりも頼りになります。
6．新たな発見
今回私が訪れた引田は、私は全く知らない街でしたが
行ってみると本当によい雰囲気の歴史のある街で
すぐ気に入りました。
このような新たな発見ができるのは
エアビーの楽しみの一つといえます。
以上を踏まえると、エアビーは
都市部で利用するよりもどちらかというと
地方・田舎での利用の方が、その良さを堪能できると感じました。
よって東京、大阪など都市部では
出張時にマンション一室を貸し切るスタイルで利用し、
休暇や週末での旅行の際には、地方で利用すると
ホテルに泊まる遙かに快適で楽しい時間を過ごすことができます。
食にうるさい日本人なので外食してもいいし
自分で地元のおいしい肉・魚を買ってきて
バーベキューなどができるというのは嬉しいのですよね。
ちなみに、このインゲンは徳島ではご覧のとおり100円でした。
東京のスーパーの半額ですね。
（編集後記）
徳島は相変わらず緑が一杯で大変良いところでした。
子供のころは田舎の緑なんて全く関心がなかったのですが
歳をとったということですね。（苦笑）
徳島県にあるお遍路さんの一番寺「霊山時」も訪問してきました。
四国は観光ではメジャーではないのですが
良い素材はたくさんあることが今回の出張で明らかになりました。
もう少し市場を分析し戦略を練ってみようかと思っています。
尚、アウトバウンドビジネス（海外進出支援コンサルティング）もいままでとおり
継続しておりますのでその点はご安心ください。
商品・技術 海外大ヒット化コンサルタント
フォワード・インターナショナル株式会社
代表取締役 山本利彦
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