なぜ選ぶたびに後悔するのか
カテゴリ:ビジネススキル
こんにちは。
あっという間にゴールデンウィークが終わりましたね。
全国的に天気は良かったようです。
私は特にお出かけはしませんでしたが、
好きなクラシックコンサートに2回行ってきました。
特にクラシック音楽に詳しいわけではないのですが、
広いゆったりとしたホールで美しい音楽を聞くのが好きなのです。
コンサートホールのアコースティックな感じがいいです。
コンサートホールでは何千人の観客がいても、
くしゃみをしただけで音がものすごく響きますよ(笑。
今週も編集後記を書きました。
さて本日は連休中に読んだ本のご紹介をしたいと思います。
「意志決定」や「選択」についての本です。
タイトルは「なぜ選ぶたびに後悔するのか」
著者はアメリカ人の心理学者で大学教授のバリー・シュワルツ氏です。
この本、日本ではほとんど売れていないと思われます(苦笑)。
我々経営者やビジネスマンは、毎日様々な意志決定をしています。
「大型投資をすべきか」といった大きな課題もあれば、
「昼食で何を食べるか」など細かな決定もあります。
これらを含めると、毎分のように意志決定をしていると言えます。
いつも何かを選択していると言ってもよいでしょう。
この本はその選択をする際に、
「私たちはなぜいつも後悔するのか」ということを読み解いています。
あなたにも思い当たることありませんか?
様々な選択肢があり、自分が自由に選ぶことができるのに、
なぜか選択した後に、仮にそれがうまく行っても、あまり満足しないことが。
例えばビジネスでも様々なツールが増えました。
パソコンだけとっても、おそらく何百種類もありますよね。
私のようにアップル派であれば、
それほど迷わないかもしれませんが、ウィンドウズ派は選ぶのが大変です。
パソコンは高額ですから、購入前に私たちは情報を集めます。
そして、一生懸命機種を比較しながら購入を決意したにもかかわらず
後悔することも多いですよね。
パソコンそのものは悪くないが、サービスが悪かったことが、
購入後に判明するようなケースです。
「あー、やっぱり価格の安いLenovoではなく、
多少高くてもパナソニック製にしておけばよかった」
なんて、、、。
明確な理由があれば、まだ納得できますが、
これがベストと思い購入したものの、
特に理由もなく満足感がないというケースもあるでしょう。
本書はそういったことがなぜ起こるのかを、
リサーチに基づき論理的に解説しています。
一つの大きな理由は、選択肢のオプションが増えすぎたからなのです。
一見、オプションが増えればいいように感じますが、
選ぶのに時間がかかり、心理的な負担が増加し、
最終的にベストな選択しても、
残りのオプションを捨てたことを私たちは後悔します。
そして選択肢が多ければ多いほど、その後悔の度合いは増すのです。
最高のものを追い求めて調査し、意志決定しても、
その決定に満足ではないというのは悔しいですね?
そこで、意志決定後の状態をよりよくするために、
著者がお勧めしている教訓は以下の通りです。
1.選択の束縛を忌み嫌うのではなく、ある程度の束縛を受け入れる。
2.「最高」を求めるのではなく「まずまず」を求める。
3.決断の結果について期待を低くする。
4.決定は変更不能にする。
5.周囲の人がどうしているか気にしない。
この本に書かれている「選択の科学」は、
ビジネスマンが意志決定する際にも大変有効なので、
是非チェックしてみてください。
(編集後記)
クラシックは英語でclassicですが、
「クラシック音楽」は英語では「classic music」ではなく
「classical music」といいます。
classicには古典という意味もありますが、
どちらかというと「傑作」とか「有名な」というニュアンスのほうが強いのです。
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