MENU

サービス業の海外展開が難しい理由|海外マーケット開拓カンパニー山本利彦の【勝ち組コラム】

初めての方へ 海外進出の基本ステップ

社長コラム

サービス業の海外展開が難しい理由

カテゴリ:サービス業 海外ビジネスのヒント

スクリーンショット 2016-08-13 13.16.22

 

リオオリンピックが盛り上がっておりますね。

 

私は普段はテレビはほとんど見ないのですが
さすがに気になって見てしまいます。

 

しかしだらだらするといけないので
見ない日は全く見ません。こう決めてそうしています。

 

 

 

経験上少しだけ見ることを自分に許すと
だらだらすることはわかっているので。

 

 

 

さて、これまで何回か書いていますが、今週もサービス業のお話しをしたいと思います。

 

 

 

サービス業とは、例えば飲食業、美容業、教育、流通業、ホテルといった分野ですね。

 

 

 

日本企業は、製造業が伝統的に強かったので、
これまで自動車、電機といった業界の海外進出が盛んでした。

 

 

 

しかしここにきて、サービス業の皆さんも海外市場を本格的に開拓し始めています。

 

 

 

背景はやはり国内市場の縮小です。

 

 

 

日本の人口減少は、止まる傾向はありませんから、
当たり前といえば当たり前の動きかもしれません。

 

 

 

日本の人口はこれから毎年、和歌山県が丸ごとなくなる勢いで減少していきます。

 

 

 

ことさら煽るつもりはないですが、
パーセントではなくこのような尺度でみると
皆様の危機感はより高まるのではないでしょうか。

 

 

 

ところがサービス業の皆様も、やはり海外市場では苦労されるところが多いです。

 

 

 

日本では楽天などは積極的に海外展開をして参りましたが、
各国でほとんど全敗といってもよいくらいで
大手だから成功するというわけでもありません。

 

 

 

一般に日本企業が苦労するのは、やはり社員の語学レベルと現地の市場構造の違いです。

 

 

 

市場構造とは、
サービスに対する考え方の違いですとか、
ニーズがあるサービス内容の違いといった観点での構造です。

 

 

 

サービス業は、人材育成が成功要因の大きな要素となりますが、
日本サイドも現地も、人材育成がなかなかうまくいかないのです。

 

 

 

日本から派遣して現地社員を教育するスーパーバイザー役の日本人人材が、
圧倒的に不足しています。

 

 

 

その状況に対処するため、私が面談した企業では、
新たに社内で海外赴任を前提として人材を公募し、
日本である程度教育してから現地に送り込むという戦略に出ていました。

 

 

 

私の分析では、この後のハードルは現地の従業員の教育です。

 

 

 

日本流をそのまま現地に押し付けると、失敗する可能性が高いからです。

 

 

 

日本のサービス業のレベルは間違いなく世界レベルです。
これは、世界中を訪れた経験を持つ私が、肌身に感じております。

 

 

 

例えばホテルのサービスなどは段違いです。

 

 

 

巷でよく言われる「おもてなしサービス」は外国人も喜ぶと思いますが、
そのサービスを日本人が日本から出掛けて行って提供することは出来ません。

 

 

 

理由は簡単です。
コストが合わないからです。

 

 

 

そうなると、現地の人に日本人並みのサービスを提供してもらうしかないのですが、
これはそう簡単なことではない事は想像に難くないと思います。

 

 

 

よく「おもてなし文化」を海外にも輸出すれば良い、
というような荒っぽい議論を耳にしますが、
上記のことを考えても大変難易度が高く不可能です。

 

 

 

そういう意味では、
同じサービス業でも例えばインターネットを使って行うIT企業など、

 

 

 

人に必ずしも依存しないで、どちらかというと、
「仕組み」で稼ぐビジネスモデルで事業を展開している企業の方が
成功確率は高いかもしれません。

 

 

 

繰り返しになりますが、
一般論としては日本のサービス産業も海外で十分通用します。

 

 

 

「仕組み」で稼ぐとは、典型的には日本のコンビニです。

 

 

 

コンビニは、人の質にほとんど依存することなく
日本でも高校生のアルバイトでオペレーションできるまでシステム化しています。

 

 

 

サービスを提供するのが通常「機械」ではなく「人」であることが、
チャンスにもリスクにもなり得ます。

 

 

 

この点に着目すると、
私は社員の「人材育成」にすぐれた企業は、海外でも成功する可能性が高いと思っています。

 

 

 

(編集後記)

 

徳島の新しい事業のために色々勉強しております。

 

徳島に限らず地方で街を活性化するためには
「農業」は外せない分野です。
基幹産業ですから。

 

私は日本の農業については
これまで教科書レベルの知識しか持っておりませんでしたが
学ぶにつれ面白い事実にも接してきました。

 

例えば日本は世界第五位の農業大国であること、
生産額ではフランス以上の農業大国です。

 

農家の平均年齢は65才を超えていること
米、麦は全く儲からないこと
米には700%の輸入関税がかけられていること
(つまり我々日本人は世界標準にくらべ7倍高い輸入米を食しているということ)
などです。

 

農業は政治銘柄なので制度の壁も多いですが
やりようによってはまだまだ可能性はある産業であることは
確認できました。

 

スクリーンショット 2016-08-13 13.32.35

 

商品・技術 海外大ヒット化コンサルタント
フォワード・インターナショナル株式会社
代表取締役 山本利彦

 

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-==-=-=-=
海外ビジネスにおける売上アップのためのヒント
海外展示会で成果を上げる方法
現場での最新のトラブル事例
すぐ使える英語商談のテクニック
などをお伝えしています。
【メルマガ登録】はこちらからご登録ください
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-==-=-=-=

PAGETOP