外国人とのコミュニケーションスキルをあげるコツ
カテゴリ：グローバル人材育成研修 ビジネススキル 海外ビジネスのヒント
東京は本日は雨模様で肌寒いですね。
昨晩、関東地方では地震もありました。
皆さん、お怪我はなかったでしょうか。
さて、私は度々海外ビジネスで成功するためには、
「ビジネス戦略」と同じくらい大切なのは、
「異文化理解」あるいは「異文化コミュニケーション」であると
お伝えしてきております。
コミュニケーションは、日本でビジネスを行う際も重要です。
お客様とのコミュニケーション、部下とのコミュニケーションなど、
マーケティングとは、お客様や市場とのコミュニケーションを行うこと
とも言えますからね。
外国人とのビジネスを行う際、
外国語を使って、日本人の常識とは違う価値観の中で
ビジネスを展開することになります。
そういった環境においては、
異文化相手のコミュニケーションスキルがより重要性を増します。
日本人の価値観だけで、仕事を進めることは無理ですから。
では「異文化コミュニケーションスキル」を上げるにはどうすればよいか？
これは一朝一夕に達成することは困難ですが、
まずは理論を理解することが早道です。
異文化コミュニケーションに関する重要な理論の一つに
「ハイ・コンテクスト、ロー・コンテクスト」という考え方があります。
「コンテクスト」とはこの場合、文脈とか背景という意味です。
つまり「文脈や背景を重要視する文化」なのか
「あまり重要視しない文化」なのかということです。
日本は外国に比べると、文脈や背景を深く共有する文化を持っています。
人種、民族はほぼ単一で、言葉は日本語のみ、
教育により価値観は良い意味でも悪い意味でも多様性が低く、
（あくまで外国と比べてという意味です）
お互いに風習をよく理解しています。
日本のような国を「ハイ・コンテクスト」な国といいます。
文脈、背景を共有する度合いが高いので
お互いに空気を読みやすいわけです。
一方、例えばアメリカはどうでしょうか。
アメリカは移民の国なので、人種のるつぼ
言葉は英語という公用語はあるものの
日常会話は英語以外を使う人も大変多く、
宗教や価値観も日本と比べると明らかに多様性があります。
アメリカのような国では、コミュニケーションを行う際
共通の文化基盤がないと考えられます。
こういう環境では、
お互いの考え・主張を一々細かく言葉で説明しないと
コミュニケーションがうまくいきません。
もう少し具体的にいうと、
宗教でいえば、イスラム教の常識と仏教の常識は全く違うので
お互いの常識の違いを説明しながら話をしないと通じないということです。
従い、アメリカは典型的な「ロー・コンテクスト」な国です。
一方、グローバルビジネスは、
これまで会ったこともない人々とビジネスを行うので
究極のロー・コンテクストな環境であると言えます。
ですからハイ・コンテクストな特性をもつ日本人は、
日常のコミュニケーションより細かく、きっぱり、
具体的に相手に語りかける必要があります。
日本人が得意とする「曖昧な表現」では相手は理解してくれません。
「そこまで言わないでも相手はわかるだろう」
という余裕はないと思った方が無難です。
しつこいくらいで丁度よい
と思っておいたほうがいいでしょう。
こういった理論的な背景を知っておくと、
実際に外国人とのコミュニケーションを行う際に
腹落ちすることが多くなります。
そしてなんとなく違和感があったことが
すっと晴れてきます。
是非覚えておいてください。
研修でこれらのスキルを学ぶこともできます。
以下の記事も参考にしてみてください。
商品・技術 海外大ヒット化コンサルタント
フォワード・インターナショナル株式会社
代表取締役 山本利彦
http://www.forward-international.jp/
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-==-=-=-=
海外ビジネスにおける売上アップのためのヒント
海外展示会で成果を上げる方法
現場での最新のトラブル事例
すぐ使える英語商談のテクニック
などをお伝えしています。
【メルマガ登録】はこちらからご登録ください
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-==-=-=-=
