そば生産量世界一はどこか? ゼロベース思考の重要性
カテゴリ:海外進出について
多くの日本人は
「そばは日本のものだからそりゃ日本でしょう」
と答えると思いますが、
実は世界一そばの生産が多い国は中国です。
農水水産省の発表によると、
世界の2010年のそばの生産量は、
1位 中国 約59万トン
2位 ウクライナ 約13万トン
3位 米国 約8万トン
となっています。
日本の生産量(2013年)は、わずか3万トンで世界7位です。
2013年の生産量では、
ロシアが世界一であるという情報もあります。
私はここでそばの統計数字をお知らせしたいわけではありません。
マインドセットについてお伝えしたいのです。
実はこのそばの生産量の話は、
ある麺を中心としたレストランチェーン店社長の講演会で聞きました。
その会社は売上高は260億円を上回り
外食企業として大手に属します。
私もウクライナや米国の生産量の多さ正直驚きました。
実は私はそばが好物で、
日頃から慣れ親しんでいるために
どうしても思い込みが激しくなります。
そばといえば、あのツルツルとすする麺のことしか
思い浮かびません。
こういう環境や習慣が、【盲点】を作り出します。
よく申し上げることなのですが、
世界市場を相手にする時
私たちは頭の中をリセットして、冷静に海外市場を見る必要があります。
これが「ゼロベース思考」です。
そばなんて世界で日本人以外に食べる人はいないだろう
という発想から始まると、
うまく行くものも失敗します。
そばは元々は穀物ですから
世界中で生産されているのです。
英語では「buck wheat」といいます。
麦の一種ですから、
「チャンスはあるはず」との発想をまず持つことが大切です。
その社長さんは、
麺としてのそばを世界に根づかせたいと
おっしゃっていました。
実際に
イタリアで開かれた食品関係の展示会に出店されたとのこと。
言葉だけでなく
実際に出展されたところに熱心さが現れています。
日本の麺としてのおそばを世界に広めることは
王道として応援したいと思いました。
但し、注意点もあります。
自国の食文化を押しつけるだけでは
海外では絶対に失敗するということです。
ですから例えばロシアなど
日本人の食べ方とは全く違う食べ方をする国々の
そばを使った様々なレシピを研究し、
日本のそば文化と現地のそば文化を融合した
新しいそば文化を創出する方がより成功の度合いが高まります。
特に文化的背景が強い商品やサービスでは、
オリジナルにこだわり過ぎると海外市場が拡大しないので
「ハイブリッド型マーケティング」を目指すべきというのが
私の持論です。
P.S.
意外なところでは日本人と食べ方は違いますが、
東欧のスロベニア人もそばが好物だそうです。
大手チェーン店が進出しているような大国を狙うのではなく
小さななおそば屋さんの海外出店は、
スロベニアが狙い目かもしれません (笑)
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