ある中小企業の挑戦 失敗する企業、成功する企業
カテゴリ:海外進出のお役立ちヒント
先日東京のあるメーカーの若手経営者と面談しました。
以前お仕事をご一緒させていただいた企業様で
久しぶりに近況の報告をしていただきました。
その後も海外むけビジネス(タイ)は着実に進めておられるようで、
その話を聞いた私も大変嬉しかったです。
その企業の素晴らしいところは、タイでの現地パートナーとの
関係を非常に上手に築いていることです。
私は中小企業の海外進出に際し、最も大切なことは、
現地パートナーの選定、関係性の構築であると
よく申し上げますが、
この企業はその選定、関係性の構築を
大変巧みに行ってきました。
現地(タイ)を何度も訪れ、スモールスケールで
トライアルビジネスを行い、
お互いのパフォーマンスをチェックし
関係性を築いて行きました。
尚、ここで重要なのは、
正式に提携する前には
現地企業もこちらのパーフォーマンス
を慎重に見極めているということです。
日本企業がタイなどアセアン各国に進出する際、
ありがちなミスは、いわゆる「上から目線」で
現地パートナー企業を評価し、
日本基準で、コミュニケーション方法、仕事の進め方
品質の管理などを一方的に行うということです。
これをあまり露骨にやると、パートナーは嫌がります。
日本のスタイルが優れていることは相手もわかっていますし、
その優れた点を学びたいという姿勢もあるわけですから
必要以上に日本スタイルの判断基準で仕事を進める
意識のギャップが積み重なり、関係は破綻します。
また、もう一点その日本企業が優れている点は、
専任の海外ビジネス責任者を配置しているということです。
その企業は、
いわゆる中小企業ではありますが
専任者が現地を訪れ、社長をうまく巻き込みながら
会社として意志決定を行っています。
社長だけが海外を飛び回り
社長が何をやっているのか
他の社員は理解していないというケースもよく見かけますが、
この企業は、そのような失敗パターンにはまらず、
成功の方程式を着実に解きながら
海外進出で成果をあげています。
最後に少しだけ残念だったのは、
スケジュールに関し、明確な期限を決めていないため
ずるずると最終的な進出の実現が遅れているということです。
この点はむしろ
社長が自ら決めて担当者に指示を出し、
期限内に結果を出すようにしないといけませんね。
みなさんは海外進出する際、
どのようなことに注意し、どのように期限を切りますか?
P.S.
中国の景気が悪化している
ということを表す指標は多く発表されておりますが、
またまた中国景気の悪化を裏付けるニュースが発表になりました。
リクルートによると、中国の日系企業の新規求人数が
4ヶ月連続でマイナスとなり、
前年同月比で27%減となったよし。
この手の実需の指標はウソはつかないので、
株の動きより信憑性が高いです。
やはり中国景気は確実に落ち込んでいるようです。
尚、上記資料は大前研一氏の番組より拝借しました。
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