MENU

中国ビジネスのリスク|海外マーケット開拓カンパニー山本利彦の【勝ち組コラム】

初めての方へ 海外進出の基本ステップ

社長コラム

中国ビジネスのリスク

カテゴリ:海外進出のお役立ちヒント

2015-11-25 16.51.36
 
2015-11-25 16.51.10二人

 

告知しましたとおり、
先週水曜日11月25日に銀座の高級クラブを貸し切り、
当社関係先との第一回交流会を開催しました。

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
 
 

 

会場はクラブなので小さく
全体写真では参加者の顔がくっきり写ってしまいます。
 
 

 

写真は私とクラブのマスターのツーショットでご容赦ください。
 
 

 

これで雰囲気はなんとなくおわかりいただけるかと思います。
 
 

 

さて、交流会の場で色々なことを話ましたが、
期せずして中国ビジネスの話になりました。
 
 

 

まず最近の中国経済は現在どうなっているでしょうか?
 
 

 

7−9月期のGDPは昨年に比べ6.9%増と発表しています。
 
 

 

6.9%といえば日本のマイナス成長に比べると
うらやましい限りですが、
この数字は経済界では懐疑的に見る人が多いです。
 
 

 

良くてこの数字の半分くらいであろうというのが通説です。
 
 

 

私の尊敬する大前研一氏は、
マイナス成長の可能性もあると述べています。
 
 

 

また先日発表された10月の輸出統計では
6.9%減少しており、マイナスは4ヶ月連続です。
 
 

 

上海の株価は、底値からは若干戻しておりますが
高値と比べると大きく下落しております。
  
 

下記がここ一年の株価チャートです。
ここ一年で見ても高値からは約3割下落しており、
まだまだ二番底の可能性もありそうです。
 
 

 

スクリーンショット 2015-11-30 21.36.34

 

世界の粗鋼生産は中国が全世界の半分をしめますが、(下記)
中国な国内需要の減退により、このうち半分は不要といわれており、
   
中国は現在世界中にダンピング販売し、
タイ、インド、英国などの鉄鋼メーカーが倒産しています。
  
 

スクリーンショット 2015-11-30 21.43.28

(BBT資料より)
 
総じて中国経済は不調とみるのが妥当でしょう。
  
 

これまでのような10%成長はもう不可能で
今後は3−5%成長くらいがいいところとみています。
  
 

日本における中国人旅行者の爆買いはまだまだ続いておりますが、
中国経済の個人消費の占める割合はまだ低く、
個人ベースでは経済低迷の影響はまだ受けていないようですね。
 
 

 

また、中国人の海外旅行ブームはまだ始まったばかりで、
こちらはまだ続くでしょう。
 
 

 

日本人も20年間不景気、不景気とはいいながら
年間約1500万人が海外旅行に出かけていますから、
同じように不景気になったからと言って
中国人旅行者がぱたっと止まることはないでしょう。
  
 

一方、昨日香港のテレビニュースを見ていましたら、
香港を訪れる観光客の数が5ヶ月連続で減少したと
発表していました。
 
 

 

その最大の要因である中国本土からの香港訪問者は、
4%ダウンとのこと。
  
 

高級宝飾品の売り上げは、
なんと17%ダウンしており、
小売り全体の売上も3%ダウンとのことです。
  
 

香港は中国本土の方からすると、
最も訪れやすい外国と思われ、
(一昔前の日本人にとってのグアム、ハワイのような存在でしょう)
 
 

 

その香港を訪れる中国人が
何ヶ月にもわたって減少していることは、
中国景気停滞の警鐘とみるべきでしょう。
 
 

 

日本人は国内のニュースにしか反応しませんが、
もう少し俯瞰して世界全体を見ておく必要があります。

 

 

 

さてコンサルティングの話に戻すと、
中国進出の案件は、当社も手がけたことがありますが
チャレンジングな状況ではありました。
 
 

 

中国ビジネスの一番の問題は信用力です。
 
 

 

現地では販売先、仕入れ先、会計事務所、ベンダーなど、
様々な相手先と付き合うことになりますが、
信用のおける企業を探し当てるには忍耐が必要です。
 
 

 

これは中国に限った話ではありませんが、
信頼のおけるパートナーを探すには足で稼ぐのが一番です。
 
 

 

そして中国では
実際にビジネスをやりながら
少しずつ信頼関係を築いていくのが無難です。
 
 

 

日本人同士のように、意気投合して
一気に取引を拡大するということもあり得ますが、
 
 

 

そもそも中国人は、
信頼をあまり大切にしない民族なので
(あくまで私の個人的な所感ですが)
初めて会った取引先には注意が必要です。
  
 

先日の交流会でも、
中国ビジネスに詳しい方がいましたが、
  
 

現地の外注先メーカー発掘の際は、
地道に企業と面談し

   
小さなビジネスをやってみて
パーフォマンスを見るとの話をされていました。
 
 

 

中国企業は、「契約書は紙切れとしか思っていない」
との意見では参加者の意見が全員一致しました。
 
 

 

我々日本企業としては、様々なリスクを折り込みながら
慎重にビジネスを進めるのが、結局は近道である
というのが結論です。
 
 

 

その足で稼ぐ苦労そのものが、自社のノウハウとなるのです。

 

 

 

みなさんの企業は中国企業とどのような付き合い方をしますか?

 

**********
社長ブログも書いています
こちらもお読みください
**********

 
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
最新の海外ビジネス情報を毎週配信!
メルマガ登録はこちらからご登録ください
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

PAGETOP