グローバルビジネスパーソンのためのビジネススキル その1
カテゴリ:グローバル人材育成研修
今回は海外ビジネスを行う上で、個人として、
特に重要なスキルに関してお話をしてみたいと思います。
グローバルビジネスパーソン・スキルマップといってもいいかもしれません。
もちろん私は学者ではありませんし、
私の考えが正しいとは限りませんよ、
私はこう思うというだけです。
私はまず、あらゆるスキルを包括的に支える意味で、
スキルの根底には「異文化に対する理解」「異文化マネジメント」
がくると考えています。
というのは、海外ビジネスにおいては
我々日本人が思いもつかないようなことがよく起こるからです。
その原因は文化的背景だったり、歴史的な背景だったり、宗教的な背景であったりします。
そういったことに直面しても、冷静さを失わないために
各国それぞれの特徴に関して学ぶことも大変重要ですが、
私は日本がいかに特殊かということをまず学ぶことが大切だと考えています。
いわばNon-Japanese cultural management(非日本的文化理解)です。
海外ビジネスにおいて、一般的に私たち日本人が気をつけなくてはいけないことは、
日本人が特にユニークな点、日本文化の特徴、
日本人のコミュニケーションスタイルなどの視点で、
まず大所高所から大まかに「日本人 vs. Non-Japanese」
というような構図で落とし込み、「異文化に対する理解」を深めるのです。
ビジネスやお金儲けに異文化の理解なんて必要ない、
とお感じになる方もいるかもしれませんが、
私の25年に及ぶ海外ビジネスの経験から言わせていただくと、
この点を疎かにすると、失敗するケースが非常に多いです。
というのは、海外ビジネスも段階に応じ、
異文化との接触頻度が違ってきますが、
深くなればなるほど「異文化といかに付き合うか=異文化マネジメント」
というスキルが重要になってくるからです。
単純な例では、最初は貿易ベースでビジネスを展開していたとして、
ある年、売り上げ額が増えてきたので、
マーケットであるイギリスに販売事務所をもうけましょう、
となったとたんにイギリス人との更に深いつきあいが始まるわけです。
そうするとイギリス人はなぜよく遅刻してくるのか、
なぜ昼間からお酒を飲むのか、
といった日本ではあまり見かけない事象に毎日ぶち当たります。
貿易ベースでのビジネスを展開している時ですら、
イギリスの会社の支払いが悪いというような問題に直面するでしょう。
(注 すべてのイギリスの会社が支払いが悪いわけではありません)
これらのことは、スキルとして事前に学ばないでも
痛い目に遭って初めて経験により、学ぶこともできるのですが、
誰もあまり痛い目には遭いたくないですよね?(笑)
上記のようなケースでも、異文化とのつきあい方を知っていると、
たとえ実際に問題が発生しても、ストレスが遙かに軽減されますし、
失敗するリスクも減らすことができます。
理由は異文化を理解することにより、
相手の出方をある程度事前に予想できるようになるからです。
ある程度予想がつけば、それに対し事前に策が打てることが多いですから。
もちろん、異文化マネジメント手法を知っただけでは
カバーできないような事件もたくさん起こるでしょうが、
異文化マネジメントのスキルを応用し、
ビジネスシーンの打ち手に生かす場面も多くあることは、
私自身の経験でもわかっています。
以上のような理由で、弊社では海外ビジネスに取り組まれる会社、
特に初めて海外ビジネスを経験される会社の経営者のみなさんには、
弊社が開発した「異文化マネジメント講座」を受講することをおすすめしております。
少し回り道に感じるかもしれませんが、これはスポーツ選手にたとえると、
基礎体力を養うようなものなので、大変大切なトレーニングです。
この講座にご興味がある方は、是非HPからお問い合わせください。
次回は、グローバルビジネスパーソンになるために必要な
その他のビジネススキルのお話をしてみたいと思います。
*****
社長ブログも書いています
こちらもお読みください
*****
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
最新の海外ビジネス情報を毎週配信!
メルマガ登録はこちらからご登録ください
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=