海外進出における成功のカギとは？その4｜海外マーケット開拓カンパニー山本利彦の【勝ち組コラム】

 
シリーズで「海外ビジネスで成功している中小企業の５つ特徴」のお話をしております。

今回は四つ目の「マーケット」のお話をいたします。

 

これは前回お話した
 
 
「特徴のある製品・サービス」
 
 
と似たような視点となるのですが、
自社の製品・サービスに対し
ある一定規模のマーケットが存在しているかどうかということです。
 
 
 
私はマーケットがない所にわざわざ出て行くことは、
中小企業にとってはリスクが高すぎると考えています。
 
 
 
また、自社の製品・サービスに対しというところがポイントです。
 
 
 
典型例は、「日本の伝統産品」を海外に販売するようなケースです。
 
 
 
かつてある地方の陶器の窯元さんから、
中国に自社の陶器を売りたいとの引き合いを頂きました。
 
 
その陶器のデザイン・品質は素晴らしく
当社もチャネル開拓などでご支援させていただきましたが、
いかんせん中国は陶器の本場です。
 
 
 
中国人からすれば、
陶器は自分たちのほうが先輩であるという意識が強いのです。
 
 
明確な差別化もない商品だったこともあり、
少量は販売できたものの、
大きく成功したとはいえない結果に終わりました。
 
 
 
日本の素晴らしい陶器といえども
海外むけの販売は、
かなり難易度が高いということを
当社は経験上学習しています。
 
 
 
このように一定規模のマーケットがあったとしても
そのマーケットが自社の製品に適したものかどうかを
常に意識する必要があります。
 
 
 
また、別の例として
 
 
「イスラム国であるインドネシアで豚骨ラーメンを売ること」
 
 
は大変ハードルが高いことはご理解いただけると思います。
＊イスラム教では豚を食べることは禁忌です。
 
 

ただ例外もあり、インドネシアにも華僑系の国民も多いため、
華僑系の市民だけを対象にした豚骨ラーメン店は
繁盛しているとの話もあり
戦略次第では成功することもあるようです。
 
 

ここがビジネスの面白いところですね。
 
 
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