海外進出における成功のカギとは?その1
カテゴリ:海外進出のお役立ちヒント
さて、今週はあるプロジェクトのお仕事で名古屋、大阪に
1泊2日で出張してきました。
そこで製造業中小企業の経営者4人の方と面談してきました。
それぞれ東南アジアなどに初めて進出することを検討されており
各企業の製品の特徴などをお伺いしながら
海外進出の際のリスクなど様々な議論をさせていただきました。
当社は
中小企業の皆様が、海外に進出する際にご支援する
コンサルティング事業を展開しており
各地の商工会議所などから講演を依頼されたりしますので
このような機会はよくあります。
過去数多くの事例を見てきた経験から
海外ビジネスで成功する企業には、
「一定の傾向がある」ことが分かりました。
本日はそのお話をしたいと思います。
海外ビジネスで成功している中小企業には、
大きく分けて5つの特徴があります。
これら全てがないと成功しない、
ということはないですが
とても重要なポイントと考えています。
1.経営者のやる気
2.社内体制
3.特徴のある製品・サービス
4.マーケット
5.ある一定の資金力
の5つです。
本日は最初の「経営者のやる気」のお話をしたいと思います。
読者の皆様は、そんなことは当たり前のことと思われるかもしれませんが、
海外ビジネスに取り組みたい、と言いながら
経営者の意欲があまり感じられないケースはよくあります。
典型的には、
日本でうまくいっていないので
海外に行けばなんとかなるのではないか、
というような考えをもっているようなケースです。
また、担当者に丸投げで
コンサルティング会社などに問い合わせをさせて
とりあえず情報だけを集めて満足しているようなケースもよくあります。
はっきりいってこのような姿勢で海外ビジネスにおいて成功することはまずありません。
当社がご支援しているあるメーカーの社長さんは
自ら進出した国に毎月出張されており
陣頭指揮をとっています。
担当者もいますが、常に社長が先頭に立っています。
現地の営業マンの採用でも、
最初から最後まで社長が仕切っておられました。
忙しい社長ですからタイムマネジメントは大変だと思いますが、
やるべきことをきちんと着実にこなしておられます。
私は、お客様には、
「海外ビジネスに真剣に取り組むのであれば、第二の創業だと思ってください」
と伝えるようにしています。
国内の商社を使って
海外に少量だけ貿易販売する程度であれば、
そこまでの気合いは必要ないかもしれませんが、
その程度の取り組みでは、売り上げは大きくは成長しないことは明らかです。
単純な貿易取引では
現地でその商品がどのようなルートで販売されていて、
どのような小売店で販売されているのか
全くわかりませんし、コントロールもできません。
そんな売り方で販売量が増えるとは考えにくいですよね。
そう考えると
例えばまずは現地を視察して、
競合製品の調査をしたり、価格を調査したりするといった行動に繋がってくるはずです。
付き合いのある国内商社がやってくれるとか
海外取引はリスクが高いからと、
日本にじっとしているような取り組み方では成功は見込めません。
このように経営者のやる気はとても大切なのです。
少し偉そうな内容となってしまいましたね、ご容赦ください。
当社はご支援する企業が海外でも成功することを切に願っています、真剣です。
だから時々厳しいことも申し上げます。
今回は「経営者のやる気」についてお話をしました。
次回は社内体制のお話をしたいと思いますので
楽しみにしていてください。
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社長ブログも書いています
こちらもお読みください
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