グローバル経営の課題
カテゴリ：グローバル人材
こんにちは
海外ビジネス仕掛け人
山本利彦が本日も心を込めてお伝えします
本日はスーパームーンでしたが
皆さん、ご覧になりました？
一応写真を撮りましたがiPhoneのカメラですとこれが限界です （泣）
さて、企業が海外進出する際に避けて通れない問題の一つは
いわゆるグローバル人材の育成です
世界のどこでも通用するようなスーパービジネスマンは
中小企業にはまずいませんが
中小企業といえどもある国に特化した人材は必要となるでしょう
ジェトロが2014年に実施した日本企業の海外事業展開に関する
企業アンケートをみても人材育成が課題となっていることがわかります
（ちなみに2000社に聞いた結果ですから統計的には信頼性は高いです）
では、アンケート結果の一部をみてみましょう
日本人社員のグローバル人材育成への取り組み
に関してどのようなことを企業が行っているのか ？
についてはの結果は以下の通りです
１．国内で英語研修を行っている 21.4％
２．OJTにて行っている 21.3％
３．若手社員を一定期間研修生として海外
子会社などに出している 10.6％
４．国内で海外ビジネス関係の研修を実施している 8.9％
５．英語での会議実施など外国語に接する機会を
増やしている 6.1％
いかがですか？
これらで十分ですか？
英語研修を行ったからといってグローバル人材が
育成できるとは思えず大変心許ない結果ですね
危機に直面している企業の取り組みとは思えないお粗末な状況です
因みに上記結果は全体の平均数値であり中小企業に限ると
１の英語研修の数字はなんと14％まで下がります
３．の海外に出すという質問の答えでは中小企業ではわずか4.3％です
2番目のOJTもかなり危ういですね
というのは日本の企業でOJTというのは
実際にはなにもやっていないということと
ほぼ同義語だからです
仮にしっかりしたOJTプログラムが
あったとしても先輩から後輩に教えるだけでは
不十分です
経験を伝達することは大切ですが
単なる経験談は能力、環境に左右されるので
引き継いだ社員（多くの場合、後輩社員）に再現性が
ないことがほとんどです
いずれにしても、中小企業は人材育成の必要性は理解しているものの
具体的な取り組みには着手できていないことが
浮き彫りになっています
ではどうする？ということですが
まずは外部の研修会社を使って研修を行うことから
始めるしかありません
同時に海外に派遣して専門のスタッフを
精鋭で育成するというのが私の答えです
人材の層が薄い中小企業では少数精鋭で
専門家を育てるのがいちばん効率的です
その意味で社員全員に英語の研修を
するというのはお金のムダなのでやめたほうがいいでしょう
他にはやはり外国人社員の活用です
ただし外国人は離職する割合が日本人より
高いのでその課題に対応しながら
活用する運用方法が求められます
勿論、口でいうのは簡単で実行に移すには
予算の問題、社員の意識の問題などハードルが
いくつかあるでしょうが
このまま国内だけにとどまるオプションが
ないのであれば経営陣としては思い切った策を打つしかありません
P.S.
近所で秋祭りをやっていました
これはその時の写真です
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ジャック・ウェルチ
