ハイアールアジア快進撃の真相
カテゴリ:ビジネス
こんにちは
**海外進出 コンサルティング**
企業の海外進出支援コンサルタント 山本利彦です。
みなさん、ハイアールという家電メーカーをご存じですか?
知らない方も結構多いのではないでしょうか
中国の大手白物家電メーカーです。
もともとは中国のメーカーで中国市場では上場しております
2011年にパナソニックが旧三洋電機部門をハイアールに売却したことは
記憶に新しいですね
このハイアールのアジア部門(中国以外のアジア)がこのところ好調です
ハイアールアジアは中国本社とは別組織になっており
パナソニックが売却した旧三洋電機が母体です
あの旧三洋電機が好調と聞くと耳を疑うかたも多いと思います
そんななか、ハイアールのAQUAブランドは昨年度の売り上げが2%増、
経常利益は前年が18億円の赤字だったのが
2015年には26億円の黒字になったとのこと
いわゆるV字回復ですね
携帯用洗濯機 (わずか200グラムしかありません)
ディスプレイ付き冷蔵庫などユニークな
家電を多く発売しています
このハイアールの変貌
その最大の理由は社長が2014年に変わったことです
現在の社長は伊藤嘉明氏、2014年3月に社長に就任しわずか1年で結果を残しました
上記のようなユニークな家電のアイデアは伊藤氏がオリジナル
ということですから驚きですね
業界情報
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/newtech/20150817_708990.html
この伊藤氏、実は私の元上司です
ソニー・ピクチャーズ時代に一緒に仕事をしていたのです
ソニー・ピクチャーズは当時低迷しておりまして
その時期に部門長に就任しあっという間に業績を回復させました
(もちろんリストラも実行しました)
伊藤氏はいわゆるターンナラウンド(企業再生)の
スペシャリストです
相当冷徹なところもありますが彼の強力なリーダーシップは
学ぶべきところも多くありました
私は実際に伊藤氏と仕事をしたので
旧三洋電機の急回復の理由が伊藤氏の
リーダーシップによるということが断言できるのです
そして、同氏は最近ベストセラーも出版しています
「どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力」
(東洋経済)
私も読みました
主にサラリーマン向けのビジネス書ですが
経営者にも十分読み応えがある良書です
彼の経営のポイントは以下の通りです
「ビッグピクチャーから考える」
「顧客を見直す」
「チャネルを見直す」
「勝てない戦いはしない」
ビジネスパーソンむけには以下のようなアドバイスがありました
これから生き残るための条件
1.情報収集力
2.英語力
3.コミュニケーション力
1.の情報収集力に関し
著書には旧三洋電機の井植会長が2001年に初めて
ハイアールの本社(中国)を知ったとおいう下りがあります
伊藤氏はこの話を批判的に1984年創業のハイアールを2001年まで知らなかった
ということは問題である、当時から三洋は情報収集力が不足していた
と述べています
決断力も企画力も情報がなければ意味がないと喝破しています
全体的に辛口な本ですがマジで我が道を行く感が
気持ちのよい本です
是非読んでみてください
P.S.
上はペッパー開発者責任者である林さんと孫さんのツーショット
(最近のもの)
林さんは孫さんに首にされたわけではないようです
それと司法試験の漏洩問題、これは相当問題ですな
試験問題漏洩は海外でもよくききますが
まさか日本の司法試験で、、、、
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海外マーケットで勝ち抜くための
勝ち組社長コラムはコチラです
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山本利彦でした。
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ジャック・ウェルチ