サービス業が海外で失敗する理由
カテゴリ:ビジネス
こんにちは
**海外ビジネスコンサルティング**
企業の海外販路拡大を支援する海外進出コンサルタント 山本利彦です。
お盆も終わり本日よりお仕事に復帰されたかたも多いと思います。
本日の東京の天気は大荒れです 泣
さて前回は日本のサービス産業が海外展開する上で
最も注意しなければいけない点を述べました
http://forward-international.jp/blog/2015/08/13/97.html#more-97
他にはどんな課題があるでしょうか
進出国における問題としては
インフラの未整備、人材の不足というものが上げられます
もっと具体的にいえばアジア各国での家賃、人件費の高騰と
いうようなこともあげられるでしょう
小売業や飲食業に影響が大きいコールドチェーン(冷蔵配送)も
まだ整っていない国も多くあります
いまでは改善されましたが一昔前のタイでは(10年くらい前まで)
コールドチェーンがないためにバイクに氷を積んで
食材を運んだとかエアコンのある車はタクシーだけだったので
タクシーを使って食材の鮮度を保ったというような話を
きいたことがあります
ベトナムはタイより大幅にインフラ整備が遅れており
ビールなどの消費財も個人のバイクで運ぶ光景を
いまだによく見かけます
更に、業界特定の課題を具体的にみてみましょう
例えば美容、理容業界の収益構造は原価率が非常に高い業界です
主には人件費ですが平均的にはコストの80%ほどが
人件費となります
80%が人件費ですからこういった業界では人材の採用、質が経営に
大きな影響を与えることは簡単に予想がつきます
一方こういった業界の成功要因はやはり
客単価、客数の向上となります
客数 x 客単価=売上ですからね
そうなると店舗数を増やしながらできてば
ブランド化して単価を上げたいところです
海外における日本のサービスの質は評価が高いので
ある程度の高単価は期待できるます
問題は日本人技術者を多く現地に送りこんでしまっては
コストが高すぎて儲からなくなります
とはいえ日本の美容室で日本人技術者が一人もいないのでは
現地のお客様はやはり日本の美容室とは思ってくれません
このあたりのジレンマをどうマネージするかが経営課題になります
因みにタイでは外国人の美容師は原則就業できないとなっており
日本のお店として店舗運営することはなかなか困難です
(日系美容室は多く存在しておりますのでどうやって
切り抜けているのか本音を知りたいところです)
現地の技術者を日本で教育しようとしても今度は
日本サイドでそのような目的のための滞在には
日本のビザが発給されないといった日本サイドの問題もあります
他にも日本サイドの課題はあります
例えばビルメンテナンス業界は私は
海外でのビジネスチャンスは大いにあると思っていますが
これまでお会いした同業界の社長さんのなかでは
海外進出に関し積極的な経営者にお会いしたことがありません。
経営者の目が海外に向いていないのであればどうしようもありません
アジア各国のGDPに占めるサービス産業の割合は30-40%
程度であり先進国の平均70%ー80%に比べまだまだ成長の余地があります
現状は苦労が多いですがおそらくタイミングとしては今が最大のチャンスです
P.S.
冒頭の写真は先日打ち合わせの帰りに撮影した新宿での
一コマ
「ロボットレストラン」というのがあって
外国人観光客が列をなしておりました
(写真左のほうです、写真右のほうのギリギリ、、、は関係ないです念のため)
このレストラン
一人7千円ですから決して安くないと思いますが、、、、
ダンスショーのような感じでしょうかね??
http://www.shinjuku-robot.com/pc/gallery.php
2番目の写真は誰だかわかりますか?
ヨーロッパでは有名人です
Bye for now !
山本利彦でした。
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ジャック・ウェルチ