初めての方へ 海外進出の基本ステップ
海外進出は、御社にとってプラスとならなければ意味がありません。
事前にきちんと筋道を立てて考えることにより、失敗のリスクを軽減し、事業の拡大スピードを早めることができます。
海外進出を漠然と考えているが、何から始めればよいかと悩んでいらっしゃる企業様は、まずは基本となるステップを確認し、御社の現在位置をお確かめください。
もちろん下記のステップを全てこなさないとうまくいかないというわけではありません。
あくまで一例であり、むしろこれらのステップをすべて実行する企業は希です。
しかしながら、やはり馬力だけの行き当たりばったり事業推進はお勧めできません。
当社では、目標を定め、その目標到達のためにどういったアプローチができるかということを、戦略的に考えることが大切である、と考えています。
海外進出の基本ステップ
STEP
1
海外進出の目的の明確化、自社分析
海外進出をしたい、という気持ちだけで海外事業を開始してしまうと、どうしても海外進出をすること自体が目的となってしまいがちです。まずは是非、海外進出の目的をはっきりさせ、その目的にあったアプローチを考えましょう。おおよその売上目標、達成時期などもイメージできると一層目的が明確になります。
目的・きっかけ
国内市場の飽和・生産コストの削減・日本における取引先からの打診・海外からの問い合わせ など
自社の状況
経営者・社内の合意・人材・資金 など
STEP
3
仮戦略の立案、仮設構築
事前調査をもとに、仮戦略の立案や仮説を構築することで、今後の海外展開の流れを把握していきます。この時点で、海外展開に関する目的、目標、ビジョンをきちんと持つことが重要となります。
進出国・進出形態の決定
進出事業計画書の作成
アクションプラン・売上目標設定・人材や資金確保の方法策定など
STEP
4
現地調査(フィジビリティスタディ)
ペーパー上で把握した情報の確認やマーケット状況を、実際に現地で目で見てしっかりと確認します。また、海外展示会へ参加し、御社の製品・サービスの需要を知ることもその1つです。実際に現地へ出向くことは、ビジネスパートナー候補の選定にも役立ちます。
海外展示会の視察・参加
自社商品の試し販売、合他社の調査 など
現地視察
国内調査との整合性の確認、現地事情を直に確認、提携先候補との面談など
STEP
5
戦略の再立案⇒意思決定
これまでの調査をもとに、仮説戦略の再確認・再構築を行っていきます。修正するべき部分をしっかりと洗い出し、どの国にどの商品でどのような形で海外進出をするのか、本格的に動き出す前に最終決定をします。
当初計画の修正や確認
最終的な進出有無の意思決定
STEP
6
契約交渉、会社設立など
現地法人を設立する場合、この時期は、会社設立という事務的業務で多忙になることが多いのですが、何よりも大切なのは、現地事業パートナーとの円滑な交渉・契約になります。今後の生産・販売、ひいては海外事業展開の命運に大きな影響を与えますので、慎重な行動が必要です。
現地法人設立は手続きをしっかり行えばあくまで一過性のことで、大きな問題になることは少ないですが、現地の事業パートナーとの関係性は長期に亘るので、法人を設立することより大切です。
提携先などとの交渉
海外法人・駐在員事務所などの設立
STEP
7
生産・販売の開始
いよいよ海外事業の第一歩を踏み出すこととなります。
しかしながら、安心は禁物です。デイリーのマネジメント、現地採用社員の労務、仕入れ先の確保、現地金融機関とのお付き合いなどこれからがいよいよ海外展開の本番になり、現地との密なコミュニケーションが必須となります。
海外進出達成(ここからが始まりです!)