海外ビジネス最前線 第99号 日本の輸出のうち農林水産物・食品はわずか1%
海外ビジネス最前線 第99号 日本の輸出のうち農林水産物・食品はわずか1%
海外ビジネス最前線 第99号 日本の輸出のうち農林水産物・食品はわずか1%
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海外ビジネス最前線 第99号
2015年5月15日発行
http://forward-international.jp/
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こんにちは。
実践型海外ビジネスコンサルティング会社
フォワード・インターナショナル株式会社の小倉です。
先日の台風には、大変驚きました。
5月に台風が複数発生するのは、数十年ぶりだそうで、
まだ次の台風が日本の南の海上に発生しているそうです。
今年も自然災害への対策を万全にする必要がありそうですね。
天気予報をまめにチェックして、緊急時の避難場所を
あらかじめ決めておけば、いざという時焦らずに済みますよ。
さて、皆様お待たせしました!
海外展示会興味をお持ちの企業様向け勉強型セミナーを
6月15日(月)14時~16時に開催することになりました。
場所は、中央区京橋付近
詳細、お申し込みは下記のページからお願いいたします。
http://www.forward-international.jp/seminar.html
単なる講習ではなく、日ごろの疑問を持ち寄って、
具体的な問題を解決していくための勉強会型セミナーです。
是非、いろんな質問を持参のうえ、ご参加くださいね。
では今週の気になる海外ニュースを見ていきましょう。
●今週のコンテンツ
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1.「海外マーケット開拓カンパニー」山本利彦の【勝ち組コラム】
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2.今週の世界PICK★UPニュースフラッシュ
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3.(おまけ)海外こぼれ話
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4.オリジナル視察ツアー参加者募集中!
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「海外マーケット開拓カンパニー」
山本利彦の【勝ち組コラム】
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いつもありがとうございます。
実践型海外ビジネスコンサルティングの
フォワード・インターナショナル株式会社
代表 販路拡大請負人 山本利彦です。
本日の東京は大変天気がよく暑いですね。
気温は30度くらいはありそうです。
昨日新宿で仕事関係の会合があり出掛けたのですが、
多くの外国人の旅行者と思われる方が歩いていました。
早くもサンダルに短パンという姿な方も多かったです。
(特に欧米系旅行者)
私はいつも思うのですが、外国の方は(特に欧米系)
季節に関係なく自分の体感気温に合わせて
激しく装いを変えますよね。
外国人は冬でも暖かい日は
T-シャツで歩いている人がいたりします。
日本人は衣替えという言葉があるくらいで
季節に合わせて装いを変える習慣があり
体感温度は二の次です。
冬にまずTーシャツは着ないですよね。
よって東京の銀座や新宿など旅行者が多い街を歩いていると、
私からするとぎょっとするような格好をしている
外国人旅行者をよく見かけます。
日本には明確な四季があるので、
そのあたりが服装の感覚にも影響しているのではないかと思います。
今週も編集後記を書きました。
さて先日イギリス人が書いた日本人に関する随筆を読みました。
新書本ですから、随筆というよりエッセイと
いったほうが近いかもしれません。
私は20年くらい前にロンドンで生活していたこともあり
イギリスに大変関心が高いです。
今でもイギリスは日本に次いで好きな国の一つです。
そのイギリス人が書いた日本人に関する
本を書店で発見し衝動買いしました。
2006年刊で少し古いですが、
英国の大手新聞社の元イギリス人駐在員で、
14年間日本に住んだ方が書いた本です。
タイトルは「ニッポン社会入門」
その中に、日本からイギリスに帰任する際に
どのようなお土産を買って帰るかと
いう章があります。
みなさんは、
イギリス人は本国に日本のどんなものを持って帰ると思いますか。
日本酒?
おせんべい?
日本茶?
お味噌 ?
枝豆?
この著者は日本茶とおせんべいはお勧めして
いませんでした。
なぜならイギリスには紅茶とビスケットという
似たような文化があり、
この文化と完全にバッティングしてしまい
受け取ったイギリス人もあまり関心を
示さないということです。
また茶道は外国人には大変堅く苦しいものという印象があり
お茶をもらってもその印象があり
気軽に楽しめないようです。
MUJIの名刺入れは、
イギリス人にも人気があるようですが
英国にもMUJIは出店しておりお土産という視点では
あまり喜ばれないかもしれないと述べています。
著者が選んだのは、スーツケースに入るものという前提で
お茶づけのりとふりかけでした。
またお味噌もキュウリを付けて生で食べるだけで
おいしい軽食ができるということでお勧めしていました。
イギリス人はお味噌をもらってもお味噌汁は作らないだろうが
キュウリのディップとしては売れるかもしれないということですね。
ドレッシングなどの調味料もお勧めしています。
特にゴマのドレッシングはいいと。
確かに私がイギリスに住んでいた当時も
ドレッシングはおいしいものがなく
苦労した覚えがあります。
マヨネーズも日本のマヨネーズとは全く別物で
コクがなくはっきりいってまずかったです。
最後に、もしスーツケースに入るなら
絶対に持って帰りたいのは「マッサージチェア」とのこと。
イギリス人も当然肩はこるのです。
先日ある日本のテレビ番組で、肩がこるのは
世界中で日本人だけだ、というとんでもない番組を
放映していましたが、全くの誤りで
英語には肩がこるという言葉がないだけで
イギリス人も当然肩はこるのです。
これらのエピソードは我々日本人が海外に
日本の商品を販売する際にも役に立つ示唆を
与えてくれています。
1.日本の伝統的な良いものが必ずしも評価されるわけでは
ないこと
2.ただしそれは売り方次第で、上記のお味噌の例のように
切り口を変えると、現地の方にも響くポジショニングは
十分にあり得ること(キュウリ+お味噌)
3.日本人にとっては大した価値のないものでも、
現地の方は大いに価値を感じる商品があること。
(ふりかけの例)
4.日本人の視点だけで販売するのではなく、現地の文化的な
背景も理解し、そのような現地の方々が日本人がなんの変哲も
ないものと思っているような商品をどう考えるか、
ということをマーケティングプランを練る際に
考察すること
(日本茶文化 VS. 紅茶文化)
上記考察はある一人のイギリス人の感想をもとに
行っておりますので、
統計的には偏りがあるかもしれませんが
他の国に日本の商品を販売する時にも
参考にはなると思いましたのでご紹介しました。
(編集後記)
本日ご紹介した同じ本に
以下のような下りもありました。
これは私も笑いました。
日本人はやっぱり変ですね。
我々は規則大好き人間の集まりです。
イギリスのプールにも規則はある。
ただしイギリスでは誰も守らないし、
誰も守らせようとはしない。
日本はたくさんの規則にみんなが従うことで
うまくやっている国である。
日本ではまだプールに来たばかりでも
休憩時間がくると必ず5分間休憩に従わないといけない。
イギリス人の友人は髪の毛が薄くなり頭をそり上げていても
水泳帽なしではプールにいれてもらえなかった。
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●ベトナム ダラット:ウーロン茶生産で成功、利益はコーヒーの3倍
<出典:ベトジョーベトナムニュース>
2005年にコーヒー価格が暴落した時、台湾のある企業が南中部高原地方ラムドン省ダラット市に入り、農民らにウーロン茶の生産を奨励した。茶樹を販売し、栽培方法を教え、生産した茶を買い上げることを約束したことで、多くの農民が参加した。
ダラット市スオンチュオン村にあるカウダット茶畑の農民タインさんもその1人だ。1.2haの土地に自己資金と借り入れ金の計約4億VND(約222万円)を投じて、茶樹を購入し水利システムを整備した。品質の良いウーロン茶の栽培には水と気候が重要で、河川の近くの土地が適している。その点タインさんは土地の条件に恵まれていた。ただし当初は栽培方法に慣れず、病害虫の防止にも苦労し、4年間は赤字続きだった。
2010年になってようやく安定して生産できるようになり、台湾企業だけではなく国内企業にも茶葉を売れるようになった。今では年に6回収穫し、1t当たり5000万VND(約27万8000円)で12tを出荷している。利益は4億VNDになる。
タインさんは「ウーロン茶の利益はコーヒーに比べ2~3倍も高い。ただ、品質の良い茶を栽培できる場所は限られている。ダラットでもカウダット地域がウーロン茶生産に最も適している」と話している。
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●日本の輸出のうち農林水産物・食品はわずか1%
<出典:日経ビジネスONLINE〉
財務省の「貿易統計」によれば、2014年日本の貿易総額(確定値)は輸出総額 73兆930億円に対し、輸入総額は 85兆9091億円で、12兆8161億円の「輸入超過」となった。1980年代以降、輸出が輸入を上回ってきた日本だが、2011年以降は輸出を牽引してきた工業製品の不振や原発事故後の化石燃料の輸入増等で輸入超過となっている。
中でも、輸入超過が常態化し、輸入額約8兆円に対して輸出額は5000億円前後をうろうろする状態が続いているのが農林水産物・食品。
2014年の農林水産物・食品の輸出額は前年の5505億円から11.1%増の6117.3億円となり、1955年に統計を取り始めて以降初めて6000億円を突破。輸出先上位は1位香港1343.2億円(21.9%)、2位米国932.2億円(15.2%)、3位台湾836.6億円(13.6%)で、上位3つの国で52.5%を占める。
内訳は、農産物3570億円、水産物2337億円、林産物211億円。JETRO(日本貿易振興機構)によると、農産物の品目別の輸出額は日本酒115億円(1万6316t)、リンゴ86億円(2万4120t)、牛肉81億円(1257t)、緑茶77億円(3516t)、醤油51億円(2万6432t)、焼酎16億円(2423t)などとなっている。
2005年の国勢調査で人口減少が社会問題として顕在化して以降、国内市場の縮小を憂慮した食品や飲食の海外進出が盛んになったが、輸出総額に占める農林水産物・食品の割合はいまだに1%にも満たないのが現状。
これに対し、農林水産省では農林水産物の輸出の促進を行い、2020年までに輸出額を1兆円にするとしている。世界の食の市場規模は現在340兆円、それが2020年には680兆円に倍増するともいわれている。TPP(環太平洋経済連携協定)もいまだに先が見えない中、日本がこの市場にどう食い込んでいこうとしているのかが課題。
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●ミャンマーで20年落ち中古自動車の取引活発化
<出典:MYANMAR JAPON ONLINE〉
自動車市場で、古い自動車に代替許可が出るとの推測から、20年落ちの自動車の取引が活発になっていることが、ミャンマー国内の自動車ディーラーにより明らかになった。
ある自動車ディーラーは「水祭りの前ぐらいから、製造から10年以上経過した自動車の代替ができるようになるという情報が出回った。当局はまだ正式には発表していないが、車を売ろうとしている人もその動きを注視している」と述べた。
ミャンマーにおける自動車購入は許可制で、取得にかかる税額などは政策により頻繁に変更されるという特殊な事情がある。
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●NTTデータ、アジアでビッグデータ分析 自前で自販機や通販
<出典:日本経済新聞>
NTTデータは2015年中にもアジアでビッグデータ分析サービスを始める。自ら自動販売機の運用や生鮮品のネット通販を手がけ、現地で効果を提示しながら顧客を開拓する。20年までにシステム関連事業の売上高を現在の4倍の1000億円に引き上げる。企業向けシステム構築や機器販売が中心だったが、アジアでは市場を育てるため消費者向け事業に踏み込む。
飲料自販機の運用は年内にもインドネシアとマレーシアで始める。鉄道会社や商業施設の運営会社などと組み、駅やショッピングモールといった人が集まる場所に設置する。飲料会社や物流会社とも協業するが、自販機の保有や飲料の在庫管理などの事業全体はNTTデータが手がける。
自販機には通信機能を搭載し、設置場所や時間帯による売れ行きをビッグデータ分析して品ぞろえに生かす。設置場所と販売動向の関係なども分析し、購入頻度が高そうな施設に設置を提案する。電子マネーで決済できる仕組みを取り入れ現金の回収を不要にするなどして運営効率を高める。
インドでは年内にも野菜などの生鮮食品をネットで販売する。有機野菜の農家や配送を担う物流会社をとりまとめ、鮮度や品質の良い食材を求める富裕層や高級ホテルの需要に応える。通販サイトや決済などのシステムを構築して事業全体を管理する。消費者向けの新事業で20年までに売上高250億円をめざす。
新興国の企業は高額なIT(情報技術)機器を導入する資金に乏しい場合がある。「ビッグデータ分析技術を生かせば売り上げを伸ばせる」と提案しても現地では実績がないため説得力に欠けたという。自ら消費者向けの事業に乗り出して導入の効果を示し、商機を広げていく考えだ。
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●ルピア安を覚悟せよ 7月から適用の通貨法も影響
<出典:じゃかるた新聞>
先週はインドネシアの第1四半期実質GDP成長率が発表された。結果は4.71%の伸びと、弱気な事前予想を更に下回る内容であった。これはリーマンショック直後の2009年第1四半期以来の低水準である。中身は過去堅調だった家計消費も含めおしなべて弱く、国内消費を抑え経常赤字をコントロールするための金融引締め政策という薬が効きすぎた感がある。
一方で同様に先週発表された消費者物価指数もガソリン価格上昇などの影響もあり、6.79%とジワリと上昇している。景気失速対応かインフレ対応か、中銀は選択を迫られるところだが中国などの主要貿易国の回復の見通しがまだ立たないこと、景気減速のピッチが速いことなどを考えると足元は景気対応の方が喫緊の課題と思われる。
金融緩和以外では第1四半期低迷していたインフラプロジェクトの政府支出を早急に進めることが必要だが、7月にはレバラン休暇を控えており、それまでに目に見える形で支出が回り始めてもらいたいところだ。
これらの指標を受けて為替市場ではさすがにルピアはジワジワと1万3100台まで売られている。景況感の悪化を受けて来週の金融政策決定会合での利下げが決定される可能性も出てきたが、そうなった場合、もう一段売られることは覚悟しておくべきだろう。
ただ現在は米国の利上げ時期も後ろ倒しとの見方が支配的になっていることもあり一頃のようなドル全面高の地合でないのがせめてもの救いである。
更に夏場にかけて影響が読みにくいのが通貨法の影響だ。
以前も本稿で紹介した通り、通貨法は国内取引のルピア使用を義務化するもので7月1日以降、現金以外の取引にもそれが適用されることとなった。国内取引にドルを使用すると支払う側はルピアを売ってドルを手配するので、それをなくすことでルピア売りが純減する効果がある。
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●タイ 政府貯蓄銀行がクレジットカード発行へ、初年は10万枚見込む
<出典:バンコク週報>
政府貯蓄銀行(GSB)のチャチャイ頭取によれば、同行は年末あるいは来年初めまでにクレジットカードの発行を開始する予定。発行枚数は、「最初の12カ月で10万枚、この先5-7年で100万枚を見込んでいる」とのことだ。
同行はすでにデビットカードを発行しているが、発行枚数は年末には現在より150万枚増えて750万枚に達すると見込んでいるという。
国民に銀行のサービスと貯蓄の必要性を知らせるために102年前に設立されたGSBは財務省の管轄下にある官営銀行で、支店数は現在1121となっている。
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■代表山本が同行!御社だけの「オリジナル海外視察ツアー」
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御社が気になる海外のあの会社、あの店。
弊社代表の山本と一緒に行ってみませんか?
自社だけで行けば、見えなかった視点や注意点など
「眼からうろこが落ちるような発見」があるかもしれません。
視察中は、【無料でビジネス相談し放題!】
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■海外ビジネスの課題を解決する『クイックデスク』
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海外の見知らぬ会社から、商品の問い合わせが・・・
英語で返事できない、知らない会社だけど、返事して大丈夫なのか?
会社の信用調査をしたいけど、どうやっていいかわからない
など、ちょっとだけ助けてほしい時の強い味方。
1時間 15,000円(税別)より承ります。
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(おまけ)海外こぼれ話
オレゴン州には、地ビールを出すバーがたくさんあります。
通常アメリカのビールは、缶ではなくほとんど瓶づめされていて、
飲み終わると瓶をスーパーのデポジットマシンに入れます。すると5セント
返却されます。ビール瓶を大量に持ち込んでデポジットで貰ったお金でまた
ビールを買っている人を良く見かけます。オレゴン州のビールは、
アンフィルター(ろ過)されていないものが多く、非常に濃い味わいです。
メーカーによっては、オレゴン州の特産でもあるラズベリーや他のベリー類
を入れたビールもたくさんあり、風味がほんのり甘くて、女性にも大人気です。
あの濃厚な味わいのビールを思い出して時々飲みたいなー、と
懐かしく思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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